アップルのワイヤレス給電特許が新しい(笑)

どうもatzです。

今回はアップルのワイヤレス給電に関する特許について
仕事上特許を調べたりすることもあるんですが、面白いなと思ったので紹介させて下さい。

名称は『Electromagnetic alignment of inductive coils』で内容としては、アップルウォッチ等のデバイスにワイヤレス給電する際の給電側と受電側のコイルの位置合わせ方式に関する特許。
一般的に、給電側のコイルと受電側のコイルの中心軸がずれると、充電効率が低下するため、例えばqi規格では、給電側のコイルを複数並べる(コイルアレイ方式)だったり、給電側のコイルが受電側のコイル位置まで動く(ムービングコイル方式)といった位置合わせ方式を提案しています。
しかし、この特許で記載されいる方式はそれらとは別の方式。給電側のコイルに直流電流を流して、磁場を発生させることで、その磁場で受電側に仕込んだ磁石なり、磁性体に作用し、位置調整させようというもの。

今までにない新しい方式ですが、アップルウォッチなどのデバイスを動かすためには相当強い磁場を発生する必要があることは想像でき、周囲への影響を考えると現実的なアイデアではないというのが結論でしょう。
実際アップルウォッチでは、磁石を仕込んでその磁力で位置調整してるみたいで、実施形態ではないようです。当たり前か?。

ちなみに今回の特許は2015年12月に公開されたUS 20150349571です。

英文のため理解に誤りある可能性もございます、ご容赦ください。