「悪いのは俺じゃない、しくみが悪い」というライフハック

どうもatzです。
梅雨が終わらない日々が続きますが、そんなときは読書です。

最近読んで影響を受けた本を紹介。
書評は初トライなので甘々で見てくれたらと思う。

著者の借金玉さんは題名の通り発達障害で苦しみながら、発達障害だからこその世渡り術が紹介されています。
そしてその世渡り術は我々にとっても参考になるライフハックとも呼べるものです。

そんな一つが「決意や意思はいくら強く持っても人は変わらない。具体的なやり方から変えていく」というもの。


普段ビジネスの現場で「意識する」という目に見えない対策が取られることがある。
実際自分も便利な言葉だから使ってしまうが、何もやらないのと大差ないとも言える。
具体的な動きをイメージできる粒度まで落とし込む必要がある。
読んでからは「意識する」って言葉を極力使わないようにしている。


また思ったのはこの考え方は以前読んだ『トヨタの失敗学』にも通じるものがある。
トヨタの失敗哲学が書かれた本で「人を責めるな、しくみを責めろ」というのものがある。
失敗した人ではなく、失敗が生まれた土壌に改善の余地はないか検討することを説いている。
人を責めると最終的にその人の自助努力に期待し、次は同じ失敗を繰り返さないように気をつけるという結論になってしまう。
ではなくて人以外に責任の所在がないか洗い出し、原因を明確にすることで対策もより具体化させることができる。


自分がなにかやらかしても「悪いのは俺じゃない、しくみが悪い」って思えば自分に優しくなれる気がする。
もちろんそこで思考停止せずに、しくみを変えるまでが1セット。
それができると自分だけでなく他人に対しても、思いやりをもって優しくなれる気がする。
たとえ後輩が仕事中に居眠りしてても、「仕事中に寝るなんてけしからん奴め、ヤル気出せコラ!」とイラつくのではなく、「つまらん仕事を振ってしまったか?彼はどんな仕事が好きなんだ?」って思えるようになる。
これって最高のライフハックかも。